SSブログ

ビジネス法律英語入門 [参考書]

法務部門に配属されたときに一番最初に読まされたのが、長谷川俊明弁護士の『法律英語のカギ』の旧版だった。その本は残念ながら今手元にはないが、法律英語の特徴とそれを生み出した歴史的背景から話を始めるのは、この『ビジネス法律英語入門』と共通していたと思う。この先生が法律英語のエバンジェリストとして一流の人だと私が思うのもその点である。

witnessethやwhereasといった言葉が今も残っている契約英語の保守性、deem and consider、free and clear、null and voidといった同義語反復が多用されるようになった歴史的背景、action(訴訟)、consideration(約因)、instrument(証書)などのように一般的な言葉が特殊な意味を持つ事例、等々。

一刻でも早く専門知識を習得したいという人にとって、こうした話は一見迂遠に思われるかもしれない。しかし、こうした点を最初に押さえておくことは、その後の勘違いの防止、時間や手間の節約という点で非常に有益だと思う。

ビジネス法律英語入門 (日経文庫)

ビジネス法律英語入門 (日経文庫)

  • 作者: 長谷川 俊明
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 新書



新・法律英語のカギ―契約・文書 (法律英語シリーズ 1)

新・法律英語のカギ―契約・文書 (法律英語シリーズ 1)

  • 作者: 長谷川 俊明
  • 出版社/メーカー: レクシスネクシスジャパン
  • 発売日: 2009/01/12
  • メディア: 単行本



nice!(0) 

nice! 0

shallとwillestate ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。